１９回目の開催となる世界陸上競技選手権大会。今大会はハンガリーの首都・ブダペストで８月19日から27日にかけて開催される予定です。その美しさから『ドナウの真珠』とも呼ばれ、街並み全体がユネスコ世界遺産にも登録されているブダペストで、アスリートたちの熱い闘いが見られるのももうすぐです。
最近ではスポーツもただ観戦するだけではなく、ボーナスコードを使って楽しむという方も増えてきたと言われています。そこで繰り広げられる熱戦は、いつでもファンの胸を熱くしてくれますが、今大会ではどんなドラマが生まれるのでしょうか？今大会で注目されている競技をピックアップしていきたいと思います。
男子200m走
陸上の花形競技と言えば、やはり短距離走。もはや人間のなせる技とは思えないほどの速さで疾走する選手たちの姿は、世界陸上でも毎回大きな話題となっています。なかでも2009年の世界陸上ベルリン大会でボルト選手が叩き出した、19秒19という世界記録は人類未踏の速さとして今も破られていません。しかし、今大会ではこの記録が塗り替えられるのではないかと注目されている選手がいます。それがアメリカのN・ライルズ選手です。前大会であるオレゴン大会では19秒31まで迫る走りを見せてくれただけに、記録更新の可能性は大です。
マラソン
今大会の舞台となるブダペストは、その美しい街並みをひと目見ようと世界中から人々が訪れる観光都市でもあります。そんな街並みを背景に行われる競技がマラソンです。ブダペストの街のシンボルでもある塔がそびえ建つ英雄広場からスタートし、荘厳な建物が並ぶアンドラーシ通りを抜け、ドナウ川にかかるセーチェーニ鎖橋を渡り、ブダ城へと至るコースは、まさに観光ルートそのもの。自宅で選手を応援しながらも、ちょっとした観光気分を味わえそうな贅沢な内容となっています。
男子棒高跳び
今大会では多くの競技で世界新記録が塗り替えられるのではないかと期待されていますが、中でも有力候補となっているのが男子棒高跳びに出場する、スウェーデンのアルマンド・デュプランティス選手です。10代の頃からすでに多くの大会で驚異的な記録を残してきており、2021年の東京オリンピックでは金メダルを獲得。さらに2022年の世界陸上オレゴン大会では屋外世界新記録となる6m21を跳び金メダルを獲得しています。今大会でも自身が持つ記録を大きく塗り替える可能性があるのではないかと言われています。
この他にも多くの競技で世界新記録を期待できる選手が出場予定となっています。日本からも前大会のメダリストである女子投擲の北口榛花選手や、競歩の山西利和選手などが世界一に挑戦します。ブダペストがあるハンガリーと日本との時差は７時間。寝不足覚悟の日々が続きそうですが、あなたも世界の記録が塗り替えられる瞬間をリアルタイムで見てみませんか？